療育diary|発達障害の息子との暮らし

発達障害グレーゾーンの息子6歳との毎日についてのこと

うちの赤ちゃんはノマドで時間旅行者

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息子Aにそっくりの赤ちゃんをよく見かける。

こいつは何を言っているんだと思われるかもしれんが、実際に見かける。

#生後3ヶ月といったハッシュタグがついたインスタの投稿に、Youtubeで見た赤ちゃんの動画に、(これは親の欲目というやつかもしれないが)オムツのパッケージに。

なんなら、2週間遅れで生まれた職場の同僚の子供もそっくりだった。

もちろん、そっくりだと思われた赤ちゃん群も、微妙な顔つきや髪質など、息子Aと差異のある部分も多いのだけど、パっと見たときに、直感的に頭が「うちの子や!」と認識してしまう程度には、似ている。

仮にその子たちが、息子Aと同じ衣服を着て、我が家で写真を撮影し、妻に「息子Aの写真だ」と言われたら、私は一切疑わないのではないかと思う。

 

思うに、日本人の両親を持つ赤ちゃん、それも男の子限定となると、大きく分ければ何パターンかの顔に分別されるのではないか。

成長とともに体型や表情に個性が産まれるので、これは新生児特有の分類といえるが。
息子Aの場合は、猫っ毛、天然パーマ、二重といった特徴があって、このあたりが符号する赤ちゃんは、そっくりに見える率が高い。

私との妻の間では「今日はテレビに息子Aが映っていたよ」「鈴木さんの家にも息子Aがいたよ」「息子Aは今日も出掛けてたんかいな」という、第三者が聞けば全く訳が分からない会話が日常的にされている。

息子Aは、距離を越えて瞬間移動をするのだ。

ついでにいえば、一つの家庭への帰属意識が低いノマドスタイルでもある。

 

不思議なもので、息子Aと似ている赤ちゃんたちはみんな可愛く見え、妻などはインスタで息子A似のアカウントをフォローし続けたた結果、タイムラインが疑似息子Aで埋め尽くされる状態になっているらしい。カオス。


似ているといえば、先日祖母の家に行った際に、戦後間もないころに撮影されたであろう、私の父の幼少期の写真が貼られたアルバムを見る機会があった。

すると、父の赤ちゃん時代の見た目が息子Aにそっくりなことに驚いた。

ついに息子Aは距離どころから時間の概念すら越えてしまったのだ。

 

私は想像を巡らせる。

両親が寝ている間に、布団からむくっと起き上がり、特殊能力を使って時空を越えた冒険に出ている息子A。

私たちの知らないところで異能バトルを行いながらも、両親には知られてはいけないという過酷な運命を背負った息子A。

本当は人知を遥かに超えた能力を持っているのに、普段は「ふえー」と泣いて、一般的赤ちゃんのフリをしている息子A。

そんな姿を想像して、私はふふっとなった。

 

息子Aの観察は続く。